-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー

皆さんこんにちは!
株式会社ビィーウォータァー、更新担当の中西です。
~変遷~
蛇口をひねれば水が出る——この“当たり前”は、世代ごとの技術・制度・現場力の積み上げで保たれてきました。
戦後の復興から高度成長、耐震化、老朽更新、そしてDXと脱炭素まで。水道工事業は、暮らしと産業の根を支えながら**「敷く→保つ→賢く運用する」**へと進化してきました。実務の視点で、その変遷を一気にたどります。
量の確保と布設の拡大:都市化に合わせて送配水管・配水池・浄水場を急速整備。
材料と工法:鋳鉄管・石綿セメント管・鋼管が主流。開削で掘り、据えて、埋め戻す**“直線勝負”**の布設。
品質と安全:塩素消毒の徹底、施工後の通水・洗浄・水質確認が標準化。
→ 狙いは普及率の向上。スピードと延長(配管距離)が最大KPIでした。
素材の進化:**ダクタイル鋳鉄管(DI)や硬質塩ビ(VP)/耐衝撃塩ビ(HIVP)**が普及。軽量化・耐食性・敷設性が向上。
継手の標準化:ゴム輪継手で施工効率と止水性を両立。フランジ・メカ継手の使い分けが明確に。
維持管理の常態化:漏水探知・配管洗浄・消火栓点検など**“敷いた後の仕事”**が増える。
→ 安定供給とメンテの型づくりがテーマに。
地震教訓の制度化:耐震継手・耐震化バルブ・ダクタイル耐震管の採用が拡大。配水池や送水ルートの多重化も。
非開削工法の伸長:推進・穿孔(HDD)・ライニング更生で、交通と生活への影響を低減。
広域連携/BCP:代替給水・応援体制・可搬式浄水の配備など、止めない設計へ。
→ キーワードは**「耐震・分散・冗長」**。停水時間をいかに短くするかが勝負。
更新の波:高度成長期に敷いた管路が更新期へ。更新優先度の可視化と平準化投資が課題。
データ活用:GISで台帳一元化、漏水ログ・破損履歴・道路工事計画と重ねて更新最適化。
省人化ツール:合材プレミックス、可とう継手、軽量バルブ、止水作業の機械化などで安全と生産性を両立。
→ **“掘る回数を減らす・掘る距離を短くする・掘る時間を縮める”**が現場KPI。
センシング:漏水音聴・圧力・流量の常時監視、**DMA(地区計量)**で異常を早期検知。
スマートメーター(AMR/AMI):検針省力化に加え、需要波形から漏水や凍結の兆候を可視化。
BIM/CIM×現場:立体交差の干渉チェック、施工ステップの3D可視化で手戻り削減。
脱炭素:高効率ポンプ・周波数制御、送配水の圧力最適化で電力原単位を低減。
→ **“データで守る・省エネで回す”**が新しい標準です。
材料:
石綿セメント・鋳鉄 → ダクタイル・ポリエチレン(PE)・塩ビへ。土質/水質/圧力で使い分け。
継手:
ねじ・鉛巻→フランジ→ゴム輪・メカ・耐震。地盤変位や振動に強い設計へ。
工法:
開削一本→推進/HDD/ライニング更生の併用。舗装復旧の品質とスピードも評価対象に。
水質:通水・洗浄・残留塩素・濁度の基準チェック、写真台帳+試験記録を引渡し。
掘削安全:埋設物照査(下水・ガス・電力・通信)、支保工・酸欠対策・浸水対策を作業計画に内包。
近隣配慮:切替停水の周知、迂回路確保、夜間・騒音・振動の計画。
→ 施工品質=技術×安全×コミュニケーションの掛け算。
主な資格:管工事施工管理技士、給水装置工事主任技術者、配管技能士、酸欠/高所/土止め関連。
チーム運用:若手は安全と段取り、中堅は継手・切替、ベテランは周辺協議とトラブル予防を担う。
やりがい:
停水時間を最短で終え、蛇口が再び“当たり前”になる瞬間を作れること。
地図に残る仕事を**数字(漏水率・停水時間)**で良くしていけること。
更新優先度の科学化:損傷リスク×影響度×復旧コストで更新候補のランキング。
レジリエンス強化:リング化・弾力配水・非常用給水の地域単位最適。
非開削の拡充:交通量・環境負荷・CO₂を考慮した**“掘らない”ポートフォリオ**。
データ連携:GIS・台帳・工事写真・検査・維持管理の一気通貫。
人材確保:OJT+eラーニング、技能バッジと表彰で熟達の見える化。
漏水率・破裂件数(件/年・km)
管路更新率(%/年)・平均供用年数
計画停水時間/件・緊急修繕の平均復旧時間
舗装復旧の是正率・苦情件数
エネルギー原単位(kWh/送水m³)・CO₂
安全指標(ヒヤリハット是正率・休業災害ゼロ日数)
事前
埋設物照査(図面・探査)/交通・占用許可/近隣告知
材料・継手・圧力条件/止水・バイパス計画/仮配管の衛生確保
施工
支保・掘削幅・法面/継手清掃・トルク管理/仮復旧の段差養生
通水・洗浄・残塩・濁度/漏洩確認/消火栓・空気弁の動作
切替
切替手順書(Go/No-Go基準)/逆流・濁り対策/広報の即応
写真台帳・検査成績・竣工図の即日反映(GIS)
敷く時代から、守り・賢く回す時代へ。
材料・継手・工法の進歩に、データとレジリエンスが重なり、
水道工事業は**「止めない・汚さない・長持ちさせる」**インフラづくりへ進化しました。
今日の1本が、10年・20年先の暮らしを支える。——それが、この仕事の誇りです。✨
株式会社ビィーウォータァーでは、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!